冬が終わり新しい風が桜を軽やかに
踊らせながら春を迎えた。
新しい出会いや別れ期待と希望、色んな
感情でこの高校に登校して来る生徒達。
私達は高校2年生になりました。
この時まだ私は浮かれていたのだと思う。
ずっとこんな幸せな日々が続くと甘い事を
思っていた…。




「あっ雫、こっちこっち!」



「美桜!おはよう!」



「もう、クラス表出てるよ行こ!」


「あれ?美桜兄ちゃんと一緒に」
「来てないの?」



「来たよ。」
「優君、登校してそうそう生徒指導の」
「先生に手伝って欲しい事があると」
「言われて拉致られたw」




「兄ちゃんも大変だねw」
「帰ったら兄ちゃんにおやつあげよw」




「それより雫1人で登校してきたの?」
「颯太君は?」



「あっ、うん…お父さんの仕事」
「手伝わないといけないみたいで」
「今日は学校に来れないらしい。」
「もう学校には連絡してるみたいで」
「事情が事情だから免除されたみたい。」



「そうなんだ。」
「ここ最近忙しいそうだもんね。」


「うん。」
「だけど今週の土曜日は一緒に遊園地」
「行くから大丈夫だよ。」
「それを楽しみに頑張る。」



「雫…その分今日はいっぱい雫を借りよ!」
「最近私、雫不足だもん。」


「私もw美桜不足。」



「ねぇ、雫!今日さ一緒にクレープ」
「食べに行こ!」



「行きたい!めちゃくちゃ行きたい!」
「美桜と久しぶりに遊びたい。」



「じゃ決まり!」


私は美桜と今日一緒にクレープ食べに
行ける事になった途端テンションが
上がった。
3週間振りに美桜と2人でってちょっと
少なくなってきて寂しかったのだ。
お互い彼氏ができ幸せが増えた分
1つ前みたい美桜としょっちゅうどこか
出かける事はできなくなった。
そんな事を思いながら2年生の
クラス表がある場所に着いた。

「美桜は3組だって!」



「雫も3組?」


「ううん私は違うみたい…。」



「うそーー!?嫌だよぉ。」
「雫と一緒が良かった。」



「私も…。」
「あっ、美桜良いなぁ…」



「ん?」



「颯太君、慎吾君と同じクラスだよ。」




「マジ?」
「でも私は雫もそこにいないのは嫌だ。」



「でも仕方ないもんね…。」
「私もすごく嫌だよ…仕方ないって」
「分かってても寂しい。」



「雫は何組になるの?」
「私、休み時間になったら雫のクラスに」
「行くよ!雫に会いに!」




「私も美桜のクラスに行く!」
「えっと私は5組だ。」
「近藤君と同じみたい。」