私は何がなんだかわからず、そのまま母子手帳は床に落ちてしまう。
兄ちゃんは慌てて母子手帳を拾うけれど
私は知ってしまった。
私は木梨家の子じゃなかったのだと。
「兄ちゃん…私…私達…」
「血が繋がってない…。」
「私だけ違う子…。」
俺は雫の母子手帳を見つけてすぐ嫌な予感はしていた。
まさかとは思っていたが俺の嫌な予感が
的中してしまった。
俺が雫が落とした母子手帳を拾うのと同時
に雫は私達は血が繋がっていないとそう口に出していた。
あまりにも衝撃的で残酷で何故雫がこんな
目にあわなきゃならないのだ。
一体何故この藤田絵里子と言う人物と
関わりがあるのか。
俺は雫の様子を見ると雫は顔をぐしゃぐしゃにして泣いていた。
やるせない気持ちでいっぱいになると俺は
無性に雫を抱きしめていた。
何故母さんや、父さんはこの事を黙っているのだ。
考えるたび無性にどんどん腹が立ってくる。
「兄ちゃん…!?」
「雫…!」
「辛いよな…悲しいよな。」
「だけど血が繋がってなくても俺達は」
「世界いち大切な兄妹だ。」
「血が繋がってないからと言って」
「今までの生活が変わるわけじゃない。」
「雫は木梨家の大切な存在なんだよ。」
「兄ちゃん…ありがとう。」
「そうだよね…私は木梨家で」
「育ったんだもんね。」
「雫…あのな、これからはちゃんと」
「俺は雫の兄でこの先いる為に」
「自分にケジメをつける為、」
「雫に言わないとと言うか伝えたい事」
「がある。」
「えっ?」
「これ以上悲しい事は嫌だよ?」
「大丈夫。」
「絶対悲しむような内容じゃないから。」
「それなら聞く…。」
「ありがとう。」
「あのな雫…俺さ、小さい頃から」
「雫が好きだったんだ。」
「今でも現在進行形で…。」
「そんなの知ってるよ。」
「だって私も兄ちゃんの事小さい頃から」
「好きだし、兄妹で嫌い同士になる」
「事なんてなくない?」
「やはり俺の好きの意味はわかってない」
「な雫わ。」
「それ以外何が…?」
「雫の事、1人の魅力な女性として」
「好きなんだ。」
「異性の女性として小学生の頃から」
「見てた。」
兄ちゃんが私の事を好き?
それも異性として?
これは夢なの?現実なの?
そんなの私知らないよ…。
いつからなの?
だって兄ちゃんそんな態度取ってなかったよ…。
「兄ちゃん…だけどそんな素振り」
「なかったし、全然気づかなかった。」
「結構大胆に行動に出してたけど」
「雫はきっと兄だからと言う縛りで」
「そこまで考えてなかっただろうな。」
「俺が雫にキスした事すら」
「わからなかっただろ?」
「それはわかってるよ!」
「あれは事故だよね?」
「雫が言いたいのは、雫が体調悪くて」
「俺が途中でおばあちゃん家から」
「帰ってきた時の話しだろ?」
「あれとは別でその前に」
「キスしてるんだよ。」
「えっ?」
「ウソ…いつ…。」


