えっ…めちゃくちゃ美味しそう!
てかオシャレすぎる!
白い大きなお皿に、ウエイターが説明した料理が3種類とも盛り付けられていた。
どれも小ぶりに盛られている為すごく食べやすそうだけどめちゃくちゃオシャレすぎて、食べるのもったいないよ!
って(笑)颯太君もう食べてる。
私も味わって食する事にした。




「颯太君!なにこれ!」
「こんなに美味しい前菜初めて食べた!」



「雫可愛いなぁ(笑)」
「美味しいよな!俺も久しぶりに」
「美味しい前菜食べたよ。」




雫はすごく美味しそうに前菜を食べている。
その美味しそうに食べている表情がたまらなく可愛いくてヤバい。
それはそうと、俺もクリスマスプレゼント渡さなきゃだ。
前菜がきたから次はメインだろうからメインが来るまで少し時間はあるだろうから、
雫が前菜を食べ終えたらプレゼントを
渡そう。




「颯太君!」
「ペロッと前菜食べちゃった(笑)」



「意外と食べるの早かったな!」



「だってめちゃくちゃ美味しくて」
「止められなかった(笑)」



「それじゃーそんな雫には」
「もう1つびっくりする事が今から」
「あるよ。」


「えっ!」
「なんだろ!」



「雫、目を閉じて。」


「えっ?気になる!」



「いいから閉じて。」


「わかった。」



私は颯太君の言う通りに目を閉じた。
そうすると今度は両手を出してと言われたのでそのまま指示に従う。
すると何か丸い物が私の手のひらそっと置かれた。



「目を開けてみて。」


私はそっと目を開ける。
するとそこには包装に包まれた丸い箱が
置かれていた。



「颯太君?」
「これって…。」



「クリスマスプレゼントだよ。」
「雫に似合うって思って選んだんだ。」
「開けてみてよ。」


「開けるね♪」


私は包装をゆっくりめくり、小さい丸い箱を開けるとそこには小さな雫型のペンダントが入っていた。



「うそ…ものすごく可愛くて綺麗!」



「気に入ってくれた?」



「うん!それはもうめちゃくちゃ」
「気に入っちゃった!」



「これ、雫って名前にかけて雫型の」
「ペンダントを選んだんだ(笑)」



「なるほど(笑)」
「だから雫の型してるんだね(笑)」
「付けてみるね♪」


私は丸い小さな箱の中からペンダントを取り出し、首に付けようとしたがなかなか
付けれない。
私、本当不器用すぎでしょ…。
お願い付いてよ!



「雫、もしかして付けれない?」
「確かにこの付ける部分のフックが」
「小さめで出来てるから」
「見ずに付けるのはちょっと難しいか。」



「いや、私が不器用なだけなの(笑)」
「他のネックレスもうまく付けれない」
「時あるし。」


「雫らしいな(笑)」
「俺が付けてあげるから貸してみ?」



「ありがとう。」


こうして私は颯太君にペンダントを渡すと
颯太君は私が座っている後ろに立つ。
そして颯太君の息が私の耳にかかるくらいの至近距離でペンダントを装着していた。
そして颯太君はそのままの姿勢のまま
私の名前を呼ぶ。


「雫…綺麗だ。」
「似合ってるよ。」



この瞬間で一気に私の顔面は真っ赤な林檎のようにみるみる染まり、心臓の鼓動が
猛スピードで加速するのがわかった。
これは颯太君、反則だよ!
息が出来ないほど緊張するじゃない!
そう心で叫んでいたらそっと颯太君は
私から離れ自分の席に座った。



「雫、顔が赤いよ?(笑)」



「颯太君のせいだもん!」


「ねぇ、雫俺さ…」

俺は良い流れだと思った。
きっと雫は俺の事で顔赤く染めてくれていると確信した。
きっと雫はもう俺の事を好きだと今日確信した。
だから今もう一度告ると決意し言いかけた時にメイン料理が来てしまった。
ウエイターがまた1つ1つ料理の説明をする。
そして説明を終えたウエイターは失礼しましたと頭を下げキッチンへ戻って行った。


「颯太君何か言いかけてなかった?」


すっかり真っ赤な顔だった雫は元に戻って
不思議そうな表情で俺に問いかけてきた。



「メイン食べ終わったら話すよ。」
「先冷めないうちにステーキ食べよう!」


「や…柔らかい!」
「ナイフ入れた瞬間スって切れる!」
「こんな柔らかいお肉初めてだよ。」



「雫は本当反応が良いよな(笑)」
「表現力も良いし。」


「そうかな…?」



「そうだよ!」
「雫ほら、ステーキ食べてみなよ。」



「じゃ、いただきます!」



「どう?ここのステーキ最高でしょ?」


「颯太君!」
「お肉噛んだ瞬間お肉の旨味が」
「口全体に広がってお肉が溶けたと」
「思ったくらい柔らかかった!」
「ヤダ!これ、美味しすぎて勿体ない」
「よー!」



「でしょ?」
「実はここのお肉、父さんの知り合いが」
「育てた牛を卸売りしててここの」
「オーナーさんが買ってるんだ。」



「えっ!そうなの?凄い…凄すぎる。」


「でしょ?」
「俺も食べよ。」


俺と雫はとても美味しいステーキを味わって食べた。
ステーキに添えて盛り付けてあった素揚げのポテトや人参も美味しく頂き、
ウエイターが空いたステーキ皿を回収しに
来たタイミングで次の来るデザートは
呼んでから持って来るようにお願いもしたからこれで2回めの告白のタイミングは
バッチリだ。