初恋物語~大切な君へ




※美桜&優馬編※



ピーンポーン。
俺は長谷川家のインターフォンを鳴らす。
今日はクリスマス。
美桜からクリスマスを一緒に過ごしたいと
お願いされ、それを叶えてやる日が来た。
だけどどうして急に俺と2人でクリスマスを過ごしたいのだと思ったのかは謎である。
毎年クリスマスになると俺、美桜、雫で
過ごしていたのに…雫は今年、別の男と
クリスマスイヴもクリスマスも過ごすみたいだ。
心が張り裂けそうだ。
だけど、美桜は俺と過ごしたいと言ってくれているからちゃんとそれに応えてやりたいと思う。
今日は深く考えずに楽しもう。

そしてガチャと扉が開く音がする。


「あら、優馬君!」



「おばさん!おはようございます。」



「おはよう♪」
「あれ?今日、雫ちゃんはいないの?」



「あいつは今日は別の友達と出かけて」
「まして。」



「あら♪雫ちゃんがお友達と?」
「それは良かったわね!」
「雫ちゃんが高校楽しく送れてるって」
「美桜からも聞いてたから安心」
「したわ。」
「それじゃ、今日は美桜と2人で」
「出かけるのね?」



「はい。」
「今年はそうなります。」



「ちょっと美桜呼んでくるわね!」



「美桜ー!優馬君来てくれてるわよ!」



「ママ!わかってるわよ!」
「今階段降りてそっちに向かってるよ。」


私は急いで階段を降りて、玄関先に向かう。
今日は特別な日…。
優君と2人でクリスマスを過ごせる大切な
1日。
私は1番のお気に入りのファー付きのワンピースとネイビーのロングコートそして
赤のベレー帽を被りオシャレをして、
いつもと違う大人カジュアルなメイクをして優君の前に立った。



「美桜…?」




「おっ!おはよう優君!」
「待たせちゃってごめんね!」
「行こか!」


「あっ…うん…。」



「2人とも行ってらっしゃい!」
「楽しんできてね!」





「ねぇ、優君どこに出かける?」




「美桜は映画とか観る?」



「映画好きだよ。」


「それじゃ、今話題作の」
「魔法使いと2つの宝石って言う映画」
「見に行こう。」



「それ、私観たかったやつだよ!」
「やったー!」
「映画館があるところと言えば、」
「篠宮と千鶴だよね?」


「千鶴の方が大っきい映画館だし」
「そこに行こう。」



「わかった!」




「なぁ、美桜今日はいつもと雰囲気」
「違うよな?」



「あっ///うん。」
「今日はクリスマスだから。」
「オシャレしたいなぁって///」




「良いんじゃね?」
「似合ってるよ。」



「ありがとう!」
「ねぇ、優君とこうして2人で出かける」
「って今までになかったからちょっと」
「緊張するね(笑)」




「確かにな…いつも雫がいるから。」
「今日はいないんだよな…。」



「雫は居ないけれどその分私達は」
「私達で楽しもうよ!」



「そうだな!」
「と言うか足痛くないのか?」



「えっ?足?」



「そんなヒールの高いブーツ履いて」
「靴擦れとかしないのかなって。」