初恋物語~大切な君へ



※クリスマス当日※



私はぼんやりとした視界である光景を
見ていた。




「颯太君、朝だよ!起きて!」
「朝ごはんもうできるから!」
そう私は朝食を作りながら颯太君を起こす。
私はカプチーノ色のシンプルのエプロンを
し、オムレツを作っている最中が映し出されている。
見た目も変わっていた。
髪はボブヘアーになり大人の木梨雫になっていて20代後半ぐらいの年齢になっていた。


「陽菜、パパ起こして来てくれる?」


「わかった!ママ!」

ちんまりと小さい幼稚園児の女の子が
元気よく私に笑顔を見せていた。


「パーパーおーきーてー!」
「おちごとぉちきょくちゅるよ!」
「ママに怒られるよぉ。」

そう言いながら陽菜と呼ばれる女の子は
寝ている颯太君の身体を揺らす。
大人になった大きな颯太君は渋々と
ベッドから身体を起こした。


「陽菜おはよう。」
「朝から元気だなぁ(笑)」
「性格も目元もママに似てきたな(笑)」



「ママだーいしゅき!」



「そだな(笑)」



「パパもだーいしゅき!」



「パパも陽菜が大好きだし、」
「ママの事も大好きだぞ!」
「ママの事大好きなのは陽菜には」
「負けないぞ(笑)」


「陽菜も負けないもん!」


そう言って陽菜と呼ばれる女の子は
小さいな自分の頬に空気をいっぱい詰め込んで膨らませ拗ねている。


「よしよし良い子だ良い子だ。」
「さて、ママの所に行くぞ?」

颯太君は陽菜の頭を撫でそのまま抱き上げ
リビングまで歩いてきた。


「マーマー!」
「パパおきてきたよー!」


「雫おはよう。」



「颯太君おはよう。」
「早く朝ごはん食べないと会社」
「遅れるよ?」
「陽菜も早く自分の席に座って」
「朝ごはん食べてね。」


「雫その前にこっち来て。」



「なーに?」

私は大人の颯太君に近付く。
するとぎゅっと抱き締められていた。
そのまま颯太君は私の唇にキスをする。


「颯太君!」
「陽菜が見てる!」



「パパとママラブラブだぁ!」

そう陽菜と呼ばれる女の子が顔赤くして
言った瞬間大きな目覚まし時計の音が鳴り響く。
その瞬間、ようやく夢だと言う事に気付き
私は慌てて目覚まし時計のスイッチを切った。

////////!!
私なんて夢見てんの!///
もしかしてまだ自分では気付いていなかっただけでこれが私の願望とか?
いやいやさすがにこれは恥ずかしすぎる…
だって、子供までいたんだよ!
夢見がちだって…ってか夢かこれ。
今日颯太君とお出かけなのにどんな
顔して会えば良いの?
なんで今日に限ってこんな恥ずかしい夢
見ちゃうんだろ。
とりあえずあまり意識しないようにしないとね。
さて、そろそろ支度しなきゃあと1時間しかない!

私はテキパキと支度していたら兄ちゃんが起きてきた。
完全に寝起きみたいでまだぼーっとしているみたいだった。



「兄ちゃんおはよう!」



「雫…?っか…おはよう。」


「兄ちゃんまだ半分寝てるでしょ(笑)」


「あーうん…。」


「兄ちゃんももうすぐで美桜と出かける」
「んでしょ?」
「ちゃんと美桜のことエスコートして」
「あげてね。」



「なんだよその母さんみたいな言い方。」
「雫、お前今日何時に出るの?」


「後30分後だけど。」



「なぁ、吉川颯太の事好きなの?」



「へっ!?なんで!?」



「お前、わりやすい。」
「今日起きてからずっとソワソワ」
「しながら支度して落ち着きないし、」
「顔もほんのり赤く染まっているし。」



「違っ!」
「それは夢見ちゃって。」


「夢?夢見てなんで赤くなんだよ。」


「なんでもないの!」
「兄ちゃんの言う通り好きだよ…。」
「颯太君の事。」


「そっ。」
「っで告るのか?」



「実はね、前兄ちゃんに私」
「颯太君がお友達になろって言って」
「くれた日の事話したでしょ?」
「あの時実は告白されたの。」



「は?そんなの俺聞いてねぇよ。」



「うん…異性に告白された事初めてで」
「なんだか言うの恥ずかしくて…」
「言えなかった。」
「んでね、颯太君からまずはお友達から」
「なろうよって言ってくれて今に至る」
「感じかな。」
「最初、好きって自覚した時はそのまま」
「自分の気持ちを心の底に閉じ込めとこ」
「って思ってたけれど、美桜に色々」
「アドバイスなどもらってやはり」
「それじゃ後悔するなと思って…。」
「だから、気持ち伝えようって決めた。」


「そっか…雫なりに出した」
「答えなんだな。」
「雫が決めたならべつに何も否定は」
「しないけど、1つだけ忠告しといて」
「やるよ。」


「えっ?」



「吉川颯太以外にも雫の事」
「想ってる奴いるかも知れねぇから」
「もし、そいつがさ想い伝えたらさ」
「ちゃんと応えてやりなよ。」



「えっ?どう言う意味?!」




「まぁ、その内わかるじゃね?」