初恋物語~大切な君へ



「木梨がそう言うなら食べるな。」




「うん、どーぞ♪」




「近藤君美味しかった!」
「ご馳走様でした♪」




「どう致しまして。」
「そう言えば木梨はさ…その…」




「ん?」



「前さ、颯には気持ち伝えないって」
「言ってただろ?」
「今もその気持ちは変わらないの?」




「あのね、今は伝えないけれど」
「自分の言えるタイミングでやっぱり」
「気持ちは伝えようと思う。」




「そっか…。」
「きっとうまくいくよ。」




「そうだと嬉しいんだけど…」
「結構返事待たせてしまってるし…」
「颯太君が嫌気さしてないか不安で。」




「きっと大丈夫だと思う。」
「そこは心配する事はないと思うよ。」
「もし、うまくいかなかったら……」


俺が木梨をもらうって言いたかったけど
さすがに強引かと思い言えなかった。


「うまくいかなかったら」
「俺が慰めてやる。」



「近藤君ありがとう(笑)」
「その時はよろしくね(笑)」


本当私、近藤君にお世話になってばかりだなぁ。
今度ちゃんと近藤君の悩みもまた聞いてあげなきゃなぁ。
それはそうとクリスマスプレゼント…
そろそろ渡さなきゃだね…。
私は腕時計を見ると18時40分になっていた。



「ねぇ、近藤君!」
「渡したい物があるの。」





1週間前、美桜と一緒にみんなのクリスマスプレゼントを買いに行った時に近藤君のもプレゼントを買った。
近藤君にあげるプレゼント、颯太君にあげるプレゼント、増田君にあげるプレゼントを美桜に選んでもらおうっと相談したが
美桜は颯太君、近藤君のはちゃんと雫が
考えて選んであげてと言われてしまった。
確かにそうだよね。
颯太君、近藤君に限らず増田君のもちゃんと自分で考えないとダメだよね。
大切なお友達だもんね。
美桜や兄ちゃんは毎年あげて慣れてるけど
あの3人は初めて+兄ちゃん以外の男子に
あげるのが初めてだったからちょっと不安だけど…ちゃんと選ぼって思って一所懸命に選んだの思い出しちゃった。
眼鏡ケース喜んでくれるかな。
眼鏡ケースはbearWorldの物でシンプルな黒の牛革にbearWorldのクマのモチーフの
キャラクターがロゴの横に彫られている。
近藤君に似合うと思って選んだの気にってくれたら嬉しいなぁ。



「俺も!」


木梨に渡すクリスマスプレゼント…。
1ヶ月前に買い物行った時に選んだ。
bearWorldのブレスレット。
木梨のイメージに合う星型をモチーフにした控えめなピンクゴールドのブレスレット。
これを店頭で見た時、絶対これだ!っと
直感。
木梨、絶対このブレスレット似合うし
むしろ木梨に似合うように作られたのかと
思うほどビビっと一目惚れした。


「じゃ、私から渡して良い?」




「わかった。」




「はい」
「これ近藤君にクリスマスプレゼント♪」



「えっ!」
「俺にくれるのか?」



「あげるに決まってるじゃん♪」
「大切な友達なんだし♪」



「終業式の放課後、慎吾と長谷川とかに」
「あげてて俺に何もなかったから」
「ってきりないのだと思ってて」
「ちょっと寂しかった(笑)」



「ごめんね…近藤君と颯太君は」
「クリスマスイヴとクリスマスに会う」
「ってわかってたから当日に」
「渡そうって決めてたの。」
「ちょっと寂しかったんだ(笑)」


クス(笑)

近藤君の少し子供ぽっい一面が見られて
私は思わずほっこりした。




「何故笑う?」



「だって近藤君にも子供ぽっいところ」
「あるんだなぁって思ったらつい(笑)」




「からかうな!(笑)」



「からかってないよ(笑)」




「木梨、さっそく開けて良い?」



「どーぞ♪」



俺はラッピングされた四角の箱を綺麗にラッピングを外し箱を開ける。
するとそこには前から俺が気になってた
bearWorldの眼鏡ケースが登場した。


「えっ!マジ?」



「もしかしてあまり好みじゃなかった?」



どうしよう…私もしかして選択ミスった?
美桜~どうしよう…私やらかしたかも。



「好みも何も…」


あっ、なんかこの先の言葉聞きたくないなぁ。
きっと不評の言葉が来るよ…。
私は咄嗟両耳を手で塞いでいた。


「俺、この眼鏡ケース気になって」
「欲しかったやつ!」


えっ!
そうなの!?
それじゃー気に入ってくれたって事?



「気に入ってくれたって事で」
「良いのかな?」



「めちゃくちゃ気に入ってたよ!」
「bearWorldの眼鏡ケースずっと」
「欲しかったから。」



「それなら良かったよ♪」
「一所懸命選んだ甲斐があった!」