バレットは十年前にシュタイルから王都に移り住み、最初は街のレストランに住み込みで働いていたそうだ。
その後、知り合いの紹介で城の食堂に勤めることになり、もう八年になるらしい。
そんな話を聞きながら、バレットの職場である城内の厨房に立った。
「はじめまして。アーシェリアス・ルーヴと申します」
スタッフたちに怪我をしたこと、アーシェリアスがサポートに入る旨をバレットが説明し、紹介を受けてアーシェリアスは一礼した。
スタッフたちは皆気のいい性格で、「うちのおっちょこちょい副料理長が迷惑をかけてすみません」とバレットをからかいつつ、アーシェリアスに感謝した。
「さっそくだけど、今日のメニューは」
「あ、バレットさん、相談が」
アーシェリアスに説明しようとしたバレットの声を遮った青年スタッフの表情は冴えない。
「どうしたんだい? エスト」
「実は魚介類がまだ届かないんです」
「事故か何かかい?」
「知らせでは船の到着が遅れてるとか。さっき食糧室をチェックしましたが、食堂の分はどうにかなりそうです。でも……」
「あの方の分だな」
どうしたものか唸るバレット。
その後、知り合いの紹介で城の食堂に勤めることになり、もう八年になるらしい。
そんな話を聞きながら、バレットの職場である城内の厨房に立った。
「はじめまして。アーシェリアス・ルーヴと申します」
スタッフたちに怪我をしたこと、アーシェリアスがサポートに入る旨をバレットが説明し、紹介を受けてアーシェリアスは一礼した。
スタッフたちは皆気のいい性格で、「うちのおっちょこちょい副料理長が迷惑をかけてすみません」とバレットをからかいつつ、アーシェリアスに感謝した。
「さっそくだけど、今日のメニューは」
「あ、バレットさん、相談が」
アーシェリアスに説明しようとしたバレットの声を遮った青年スタッフの表情は冴えない。
「どうしたんだい? エスト」
「実は魚介類がまだ届かないんです」
「事故か何かかい?」
「知らせでは船の到着が遅れてるとか。さっき食糧室をチェックしましたが、食堂の分はどうにかなりそうです。でも……」
「あの方の分だな」
どうしたものか唸るバレット。



