「あの、お店はどちらにあるんですか?」
パレットと並んで歩く景色の中には、店らしき建物は見えない。
むしろ、様々な店の看板が並ぶ通りは過ぎてしまった。
痛む肩を気にするように左手で腕を押さえながら、バレットは「そういえば話していなかったね」と申し訳なさそうに笑う。
「私は店ではなく、城で働いているんだ」
「えっ、城って……」
「女王陛下のおわすファーレン城だよ」
まさかの職場に目を真ん丸にして驚くアーシェリアス。
(もしかして、宰相に会える?)
一瞬考えて期待するも、知り合いでもない自分が会えても本のことを聞き出せるはずもない。
料理本とはいえ、盗賊から極秘で買った本だ。
うかつに聞ける内容ではないし、だからこそアーサーの手を借りるのだから。
(余計なことは考えず、手伝いに集中すべきね)
気持ちを切り替え、アーシェリアスはバレット共にファーレン城を目指した。
パレットと並んで歩く景色の中には、店らしき建物は見えない。
むしろ、様々な店の看板が並ぶ通りは過ぎてしまった。
痛む肩を気にするように左手で腕を押さえながら、バレットは「そういえば話していなかったね」と申し訳なさそうに笑う。
「私は店ではなく、城で働いているんだ」
「えっ、城って……」
「女王陛下のおわすファーレン城だよ」
まさかの職場に目を真ん丸にして驚くアーシェリアス。
(もしかして、宰相に会える?)
一瞬考えて期待するも、知り合いでもない自分が会えても本のことを聞き出せるはずもない。
料理本とはいえ、盗賊から極秘で買った本だ。
うかつに聞ける内容ではないし、だからこそアーサーの手を借りるのだから。
(余計なことは考えず、手伝いに集中すべきね)
気持ちを切り替え、アーシェリアスはバレット共にファーレン城を目指した。



