医者の診断結果は、肩の靭帯損傷……つまり、捻挫とのことだった。
全治一ヶ月。一週間は安静にと言われたバレットは、診療所の待合室で深い溜め息を吐く。
「一週間……困ったな」
背を丸めて不安なトーンで零した声に、ノアが瞬きを繰り返す。
「生活が?」
「それもだが、特に仕事にね、支障が出るんだ」
「おじさん、仕事って何してるんだっけ?」
「シェフだよ。今日は遅番でそろそろ出勤なんだが……」
話を聞いていたアーシェリアスは納得する。
シェフで利き腕の肩が使えないのは確かに不便だろう。
「あの、バレットさん。よかったら私がお手伝いしましょうか?」
アーサーも宰相も忙しいはず。
宰相に会えるとしても、予定の確認、アポ取りとなれば早くても明日以降になるだろう。
今日くらいなら助けになれるのではと思い申し出ると、バレットの双眸が希望を宿して大きく開かれる。
「それは助かるが、料理の経験はあるのかい?」
「アーシェは料理の天才なんだよ」
本人が頷くよりも早くノアが言うと、アーシェリアスははにかんだ。
「て、天才は言い過ぎよ。でも、ある程度のことはできると思います」
わからないことは指示してもらえれば動けるし、プロの動きには敵わないけれど。
それでも大丈夫であればと付け加えると、バレットは満面の笑みを浮かべた。
「助かるよ! お願いしてもいいだろうか」
「はい! 頑張りますね」
微笑んでガッツポーズを見せたアーシェリアス。
ノアとシーゾーに宿のことを託して別れると、さっそくバレットと共に手伝いへと向かう。
全治一ヶ月。一週間は安静にと言われたバレットは、診療所の待合室で深い溜め息を吐く。
「一週間……困ったな」
背を丸めて不安なトーンで零した声に、ノアが瞬きを繰り返す。
「生活が?」
「それもだが、特に仕事にね、支障が出るんだ」
「おじさん、仕事って何してるんだっけ?」
「シェフだよ。今日は遅番でそろそろ出勤なんだが……」
話を聞いていたアーシェリアスは納得する。
シェフで利き腕の肩が使えないのは確かに不便だろう。
「あの、バレットさん。よかったら私がお手伝いしましょうか?」
アーサーも宰相も忙しいはず。
宰相に会えるとしても、予定の確認、アポ取りとなれば早くても明日以降になるだろう。
今日くらいなら助けになれるのではと思い申し出ると、バレットの双眸が希望を宿して大きく開かれる。
「それは助かるが、料理の経験はあるのかい?」
「アーシェは料理の天才なんだよ」
本人が頷くよりも早くノアが言うと、アーシェリアスははにかんだ。
「て、天才は言い過ぎよ。でも、ある程度のことはできると思います」
わからないことは指示してもらえれば動けるし、プロの動きには敵わないけれど。
それでも大丈夫であればと付け加えると、バレットは満面の笑みを浮かべた。
「助かるよ! お願いしてもいいだろうか」
「はい! 頑張りますね」
微笑んでガッツポーズを見せたアーシェリアス。
ノアとシーゾーに宿のことを託して別れると、さっそくバレットと共に手伝いへと向かう。



