「そうだったのね。話してくれてありがとう、ザック」
「感謝するのは俺の方だ。アーシェの言葉がなければ踏ん張れなかった」
そう告げたザックの柔らかな瞳がふいに渋くなる。
「それより問題は、俺と陛下の間にある確執がアーシェの目的の妨げになるかもしれないってことだ」
「陛下が邪魔をするかもってこと?」
「ああ。陛下が宰相との接触を嫌がれば話を聞くこともできない」
「そっか……」
ならば書簡でのやり取りもありだろうが、ザックが陰謀を……などと余計な誤解を招く可能性もある。
「ザックの力に頼らず、アポイントを取るようにした方がいいかもしれないのね」
「その方が賢明かもしれないな。エヴァンを使う手もあるが、俺の護衛として旅に出てるのは知られているだろう」
エヴァンに動いてもらうのも危険とわかり、アーシェリアスは他に手がないか考える。
「面識のない私では取り合ってもらえないかな?」
「マレーア領主の名は知っているだろうが、その娘となるとどうかな」
「やっぱり微妙よね」
「少し不安はあるが、王都に着いたら、まずはアーサー兄上を頼ってみる方がいいかもしれない」
「感謝するのは俺の方だ。アーシェの言葉がなければ踏ん張れなかった」
そう告げたザックの柔らかな瞳がふいに渋くなる。
「それより問題は、俺と陛下の間にある確執がアーシェの目的の妨げになるかもしれないってことだ」
「陛下が邪魔をするかもってこと?」
「ああ。陛下が宰相との接触を嫌がれば話を聞くこともできない」
「そっか……」
ならば書簡でのやり取りもありだろうが、ザックが陰謀を……などと余計な誤解を招く可能性もある。
「ザックの力に頼らず、アポイントを取るようにした方がいいかもしれないのね」
「その方が賢明かもしれないな。エヴァンを使う手もあるが、俺の護衛として旅に出てるのは知られているだろう」
エヴァンに動いてもらうのも危険とわかり、アーシェリアスは他に手がないか考える。
「面識のない私では取り合ってもらえないかな?」
「マレーア領主の名は知っているだろうが、その娘となるとどうかな」
「やっぱり微妙よね」
「少し不安はあるが、王都に着いたら、まずはアーサー兄上を頼ってみる方がいいかもしれない」



