アーシェリアスはまたひと口ホットミルクを飲んで、ベッドですやすやと眠るシーゾーを見た。
(そういえば、神様はどうしたのかな。神界にいるのか、またファーレンをウロウロしてるのか……)
失った記憶を求めて異世界探訪を繰り返す神様。
もしかしてまた庭にやってきたりしていないだろうか。
窓から庭師に整えられた庭を見下ろすアーシェリアスは、白い屋根のガゼボのベンチにザックが腰掛けているのを見つけた。
(ひとりでどうしたのかしら)
もうすぐ夜も深くなるという時間。
ぼんやりとしているようにも見えて心配になったアーシェリアスは、ランプを手に部屋を出て庭へ急いだ。
「ザック?」
「……アーシェか。眠れないのか?」
「それはこっちのセリフよ。眠れないの?」
それなら自分と同じようにホットミルクを用意しようかと口を開きかけたところで、ザックが自分の隣に座れと言うように隣を空けた。
促されるままに腰を下ろす。
しかし、ザックは何も話さずにただ庭に咲く花を眺めているだけだ。
「やっぱり王都に入るのを躊躇ってる?」
無言のザックを気にかけて尋ねると、彼は薄く作り笑いを浮かべ唇を動かす。
「俺は、女王陛下に疎まれてる」
(そういえば、神様はどうしたのかな。神界にいるのか、またファーレンをウロウロしてるのか……)
失った記憶を求めて異世界探訪を繰り返す神様。
もしかしてまた庭にやってきたりしていないだろうか。
窓から庭師に整えられた庭を見下ろすアーシェリアスは、白い屋根のガゼボのベンチにザックが腰掛けているのを見つけた。
(ひとりでどうしたのかしら)
もうすぐ夜も深くなるという時間。
ぼんやりとしているようにも見えて心配になったアーシェリアスは、ランプを手に部屋を出て庭へ急いだ。
「ザック?」
「……アーシェか。眠れないのか?」
「それはこっちのセリフよ。眠れないの?」
それなら自分と同じようにホットミルクを用意しようかと口を開きかけたところで、ザックが自分の隣に座れと言うように隣を空けた。
促されるままに腰を下ろす。
しかし、ザックは何も話さずにただ庭に咲く花を眺めているだけだ。
「やっぱり王都に入るのを躊躇ってる?」
無言のザックを気にかけて尋ねると、彼は薄く作り笑いを浮かべ唇を動かす。
「俺は、女王陛下に疎まれてる」



