さざ波のように揺れる表面に薄く膜が張りかける中、火傷しないように少しだけ口に含んだ。
優しい味が広がって、身体の力が自然と抜ける。
「帰ってきたなぁって感じる味だわ」
しみじみと言葉にするアーシェリアスに、ライラは寂しそうに眉を下げる。
「でも、明日にはまた旅に出て行かれるのですよね」
「そうね。王都にどのくらい滞在することになるかはわからないけど」
宰相とすぐに会えるか、時間がかかるか。
こればかりは行ってみないとわからない。
「王都の次はどちらに?」
「まだ決まってないの」
もし宰相がレシピ本を持っていて、そこに幻の料理について書かれていれば旅は終了だ。
だが、そうでない場合はまた旅を続けることになる。
「もしまた寄れそうならいつでも帰ってきてくださいね。私、お嬢様がいつでも快適に過ごせるようにお部屋を毎日掃除しておきますから!」
ガッツポーズで笑顔を見せるライラに、アーシェリアスも「ありがとう!」と顔を綻ばせた。
「では、私はこれで失礼しますね。お休みなさいませ」
「ええ、お休みなさい」
ライラが退室すると、部屋は静かになる。
優しい味が広がって、身体の力が自然と抜ける。
「帰ってきたなぁって感じる味だわ」
しみじみと言葉にするアーシェリアスに、ライラは寂しそうに眉を下げる。
「でも、明日にはまた旅に出て行かれるのですよね」
「そうね。王都にどのくらい滞在することになるかはわからないけど」
宰相とすぐに会えるか、時間がかかるか。
こればかりは行ってみないとわからない。
「王都の次はどちらに?」
「まだ決まってないの」
もし宰相がレシピ本を持っていて、そこに幻の料理について書かれていれば旅は終了だ。
だが、そうでない場合はまた旅を続けることになる。
「もしまた寄れそうならいつでも帰ってきてくださいね。私、お嬢様がいつでも快適に過ごせるようにお部屋を毎日掃除しておきますから!」
ガッツポーズで笑顔を見せるライラに、アーシェリアスも「ありがとう!」と顔を綻ばせた。
「では、私はこれで失礼しますね。お休みなさいませ」
「ええ、お休みなさい」
ライラが退室すると、部屋は静かになる。



