宰相らしき人物が手に入れた本に、幻の料理について書かれている確証はない。
けれど、手がかりが何もない確証もない。
ならば、追って確かめなければ後悔するだろう。
「だけど、ザックは気が進まないのなら無理には」
「俺はアーシェの護衛だ。アーシェが進む道を俺も進む」
離れるつもりはないと真摯な瞳で見つめ返され、アーシェリアスは喜びに打ち震える胸を手で押さえた。
「ザック……ありがとう」
「もう一度聞くぞ。アーシェはどうしたい?」
王都方面はフラグの立ちやすい場所だ。
けれど、思い返せば王都に破滅エンドへと導くような選択肢やフラグイベントはなかったはず。
やはり、ミアとアルバートがエスディオにいるうちに動いてしまうのが得策だろう。
「王都へ。宰相マットス・クリンガーに、本について聞きにいきましょう」
アーシェリアスの凛とした声に、ザックは目を細めて頷く。
「わかった。なら、すぐに支度をしよう」
「待って、ノアとエヴァンさんにも話をしないと」
「大丈夫だ。ふたりとは昨夜のうちに話をしてある」
「えっ?」
けれど、手がかりが何もない確証もない。
ならば、追って確かめなければ後悔するだろう。
「だけど、ザックは気が進まないのなら無理には」
「俺はアーシェの護衛だ。アーシェが進む道を俺も進む」
離れるつもりはないと真摯な瞳で見つめ返され、アーシェリアスは喜びに打ち震える胸を手で押さえた。
「ザック……ありがとう」
「もう一度聞くぞ。アーシェはどうしたい?」
王都方面はフラグの立ちやすい場所だ。
けれど、思い返せば王都に破滅エンドへと導くような選択肢やフラグイベントはなかったはず。
やはり、ミアとアルバートがエスディオにいるうちに動いてしまうのが得策だろう。
「王都へ。宰相マットス・クリンガーに、本について聞きにいきましょう」
アーシェリアスの凛とした声に、ザックは目を細めて頷く。
「わかった。なら、すぐに支度をしよう」
「待って、ノアとエヴァンさんにも話をしないと」
「大丈夫だ。ふたりとは昨夜のうちに話をしてある」
「えっ?」



