破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢に転生したので、おいしいご飯を作って暮らします ②【11/25コミカライズ完結記念番外編追加】

「ザック様! ご無事で!」

 鍾乳洞の外に出ると、真っ先に出迎えたのはアルバートだ。

「ああ、世話をかけてすまない」

 外の清々しい空気を体に取り込むアーシェリアスたちは、自警団と騎士たちが動いた経緯をエヴァンから説明される。


 馬車から放り出されひとり置き去りにされたエヴァン。

 シーゾーにこしょうをぶっかけられて起こされた後、くしゃみが止まらぬ中、急ぎエスディオに戻った。

 そこでアルバートと連携し、すぐさま自警団と近隣の騎士たちをかき集め、シーゾーの案内の元、この鍾乳洞に辿り着いたのだ。

 ちなみに、ノアがシーゾーから聞いたところによると、シーゾーは途中で魔物に会い、アーシェリアスたちがこの鍾乳洞に入っていったことを教えてもらったらしい。

 以前、トリノダケについて教えてくれた、ノアの知り合いのハーピーだ。


「持つべき者は魔物の知り合いだよね」

 知り合いの魔物もお手柄だったことを誇らしげに言うノア。

「本当ね」と微笑みかけたアーシェリアスは、騎士たちに縄で縛られて地面に座らされている灰鷹の頭領とティコを見つけた。

 視線の先に気付いたアルバートが、アーシェリアスの隣に並ぶ。

「あいつらに何かされたか?」

「ううん。ひどいことは何も」