破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢に転生したので、おいしいご飯を作って暮らします ②【11/25コミカライズ完結記念番外編追加】

 どういうことだと動揺し、ザックの鋭い目つきに「お前、もしかして」とようやく真実に気付きかけたところでエヴァンが到着した。

 女装ではなくいつもの騎士の恰好で。

「アイザッ……いや! 麗しのザクリーン様! あなたの騎士エヴァンが助けに参りました!」

「やめろっ、気色悪い……!」

 ザックが震える上がる間に、エヴァンは恐怖に慄く見張りの男を気絶させる。

 すると、エヴァンの背後からぴょこんとシーゾーが姿を見せた。

「モフー! モフー!」

「シーゾー!」

 アーシェリアスが会えて喜び、鉄格子から手を伸ばしてもふもふの毛を撫でる。

「よくここがわかったな」

「シーゾーですよ! こいつ、いつの間にか宿屋を出て、俺たちを追ってきていたようです」

 エヴァンが笑顔でシーゾーの頭を撫でる。

 料理コンテストにモフモフを連れていくわけにはいかず、シーゾーは宿で留守番してもらっていた。

 いつもなら大人しく待っているのだが、寂しくてこっそりついてきていたのか、もしくは危機を感じ取ったのかもしれない。

 それが勘なのか妖精の力なのかはわからないが、何にせよ大手柄だとアーシェリアスは満面の笑みを見せる。

「ありがとうシーゾー!」

 思い切り抱きしめたくとも鉄格子が邪魔してできずにいると、洞窟の奥からジェイミーが駆け込んできた。