「くそ・・・亮介も出ねーし」



舌打ちまじりに電話を切ってポケットに突っ込む。



とある晴れた日曜日。

野球の練習もなし。

予定もなし。


現在、友達数人に電話をかけたけど誰もつかまらず、カップルや家族連れだらけのショッピングモールに一人。


そんな沢藤大志、18歳。

彼女なし。