ざわざわしてばかりだった教室が、気がつけばしんとしていた。 顔を上げてみると、みんな、わたしをいぶかしげに見ている。 「温森(ぬくもり)さん、号令かかってるよ?」 「はっ……!」 知らない間に、日直が号令をかけていたんだ。 _____まただ。