「おいしい!」
「本当、すっごく美味しい」
七菜ちゃんが、お母さんと一緒にクレープを可愛らしい笑顔で頬張っている。
……七菜ちゃんの可愛い笑顔は、お母さん譲りだったんだね。
「弟から聞いたけど、君、製菓専門学校へ行くんだってね?」
優しい喋り方で、すごく聞き取りやすい七菜ちゃんのお父さん。すなわち、寛太のお兄さんが、わたしにそう言った。
「は、はい!」
「あら、そうなの。お菓子作り、上手なのねぇ。素敵な夢だわ」
「夫婦で応援してるよ」
七菜ちゃんのお父さんとお母さんが、わたしに微笑んでくれる。
本当に仲良しな夫婦なんだなぁ。
「ありがとうございます!」
「ななも、ななも!」
わたしが頭を下げたところで、幼い声が聞こえた。
「七菜ちゃんも、わたしの夢を応援してくれるの?」
「うん! さゆきちゃん、がんばってね!」
「ありがとう、七菜ちゃん!」
わたしは、3人の応援を胸にもらい、喜びを噛み締めた。



