キミから「好き」と、聞けますように。


今日、お母さんに頼まれてわたしは今クレープ屋さんのお手伝いをしている。



「さゆきちゃーん!」



三つ編みを大きく揺らしながら、七菜ちゃんがやってきた。



「わあっ、七菜ちゃん!」



「ととー! かかー! はやくはやくー!」



後ろから歩いてきたのは、若い男の人と女の人。

七菜ちゃんが今、とと、かか、と呼んだということは……。


七菜ちゃんの、お父さんとお母さんだ!



「ここが七菜のお気に入りのクレープ屋さんかー」



「いらっしゃい、七菜ちゃん」



お母さんが、ニコニコと歓迎した。



「はじめまして。七菜の母です」



七菜ちゃんのお母さんが頭を下げたことで、わたしも頭を下げる。



「なな、プリンアラモード! とととかかはー?」



「かかは、イチゴがいいんだけどたくさんあるねー。七菜、イチゴのクレープ、かかに選んでくれる?」



「じゃあ、スペシャルストロベリーね! ととは?」



スペシャルストロベリー、というのはイチゴ、イチゴアイス、ホイップクリームとジャムが入っているイチゴ尽くしのメニューだ。

春の季節になると、イチゴがすごく美味しいのでこのクレープを注文する人も多い。



「ととはシュガーバター、かな」



「プリンアラモードがおひとつ、スペシャルストロベリーがおひとつ、シュガーバターをおひとつでよろしいですか?」



「はい!」



わたしとお母さんは、クレープの生地を焼いて注文通りの具を乗せた。