キミから「好き」と、聞けますように。


後夜祭が終わり、お客さん達も次々と帰っていく。

あれだけにぎやかだったのに、どんどん静かになっていった。
気がつくと、窓の外の空は、水色から紺色に変わっていて、太陽も姿を消して月が光り輝いている。



「ぬ、温森さん!」



後ろから声がかかり、振り向いてみると大沼くんが顔を赤くして立っていた。



「大沼くん……!」



「今って、大丈夫?」



大沼くんは、少し遠慮がちに聞いてくる。


片付けまで時間はあるし、何かあるのであれば大沼くんを優先したほうがいいよね。
だって、大沼くんは違う高校に通っているんだから、ここにいる時間だってあと少しなんだもの。



「うん」



「ちょっと、来てもらっていい?」



「いいよ……?」



なんだろう。

大沼くんのことだから、リンチしたり戸田くんのところへ連れていくことは絶対にないんだろうけど。


さっきのことがあって、なんだかなんとなく怖くなった。