湿気た愛

お姉さんはわたしを持ち上げたまま、階段を降りた。


玄関を入って廊下を進み、右側に現れた頑丈な扉。

冷や汗が止まらないわたしはもう声も力も出ない。


監禁の二文字が頭を支配する。



急に実感が湧き始め、ここに来てやっと全身で抵抗する。
あるだけの力を全てふりしぼり、お姉さんの肩をバンバンと殴ったのが最後、頭に激しい痛みが走り、私の記憶はそこでとだえた。


それから、わたしはその監禁生活を送ることになるのだった。


ただ、1人でなかったのはわたしの想像外の出来事であった。