それからも相変わらず、カイは嫌な顔ひとつせず私のお世話をしてくれた。

本を読む時間もかなり減って、私の看病と壁拭き、そしてたまの筋トレで一日が終わる。

こんな生活も悪くない。

本を読んでいる知的なカイも素敵だけど、それを永遠に見つめていられるほど外の世界を忘れたわけじゃない。

体は辛くとも、こうして私を気にかけてくれるのはとてつもなく嬉しい事だった。


実を言うとみるみる回復してきているのを感じているが、それを言っていなかったりする。


ちょっとくらいバチ当たらないよね、と見ているかも分からない神様に問う。