『みんな、嫌いだ……』

私はもう、絶対人を信じない。
友達だって、好きな人だって、要らない。
傷つくだけだから。

今、死んだって後悔しない。
……でも、いつも相談に乗ってくれる、いとことその友達が、悲しむと思うから。

だから私は自分から死なないし、いじめっ子たちが喜びそうなことなんて、死んでもやらない。

……何分か経った頃、見回りの警備員の人の音がしたので、大声を張り上げて助けてもらった。

警備員さんがいつもいる部屋で温めてもらっていると、いとこの星出詩乃と、私の両親、詩乃のお母さんが来ていた。

『電話来て、本当に、心配だった!!……良かった、元気で』

そう言って、私に抱きついてきた詩乃に、私は少し微笑んで、抱き返した。

私は、絶対、死なない。

何があっても───。