リビングへ行くと既に夕食が食べられるように、用意がされていた。

「岳さん、ありがとうございます。
 私、エビチリ大好き!!」

「昔、椿の家に遊び行った時も確かそんな事言ってたな。
 椿本人というか、お義母さんからの情報だけど。」

「ママからの情報?」

「まあ、そこはあまり気にするな。
 ほら。冷める前に食べよう。」

温めてくれた中華弁当を食べながら、そういえばと思う点を聞いてみる。

「……あの、一つ聞いてもいいですか?」
「なに?答えられる範囲内なら構わないが。」

そう。今日一日ずっと気になってる事。。。
今の岳さんはいじわるだから答えを貰えないかも知れないけど聞いてみるか。


「…いつ、から、その……パートに気付いたんですか?」
「なに?いつ内緒にしていたはずのパートがばれたのかって質問であってる?」

………正しく変換されてフリーズ状態の私。
それが心底面白いらしく、大声で笑う岳さん。

もう、分かりましたよ。
私の負けです。 
自分で自ら墓穴ほった私の負けを認めますよ!

「なっ内緒にしていた事は反省してます。」
「とっくのとうに気付いてたよ。
 もしかしたら、パート初日には気付いていたかもな。」

「へえ?」


えーーーーーー!!


「今回の反省がちゃんといかされてなかったら、自宅謹慎は延長するからな。」


油断ならぬ発言に背中がヒヤッとした。



やはり、岳さんはいじわるだ。。。


そして、なんて隙のない人だ。