しかし、私の提案は全て制された。
まあ、いいや。と思っていたらまたもや岳さんから爆弾が落とされる。

「いや。
 普段、椿に家事を任せっきりだから食器くらい洗わせてくれ。
 と言うわけだから、先に風呂に入るのは椿だな。
 一人が寂しかったら遠慮なく言ってくれ。」


「な!!
 で、では、お皿洗いお願いします。」

バタバタっとバスルームへ向かう私。
いやいやいや。
夫婦だけども!!
私たちは普通の夫婦とは違う特殊なというか。
岳さんはいつもあんなキャラじゃないから、びっくりした。
逃げるようにバスルームへ行き今日の反省会をする。

「図書館の仕事って重労働だったんだなあ~
 肩も腰もバキバキだよ。
 お風呂最高だなあ~」

バスタブに浸かりながら肩や腰をマッサージしながら、先ほどの岳さんの発言を思い出す。
そうだよね。
新婚だもん。
夫婦だもんね。
別に変な事じゃない。
これからの事…考えるよね。。。

「はぁ。
 困ったなあ。。」


恋をしたいはずなのに臆病者の私はなかなか踏み込めない領域。
岳さんも私の恋愛偏差値の低さに早々と、いや初めから気付いているから無理強いはしない。


それはとても有難いけど自分のペースだといつオッケーサインを出せるのか不明だ。
ただ、そういう事をしたくないのかと聞かれたら迷わずしたいと答えるだろう。


ぐるぐると仕事の事、岳君との事を考えていたらふわりとした。


このぬくもり好きだーーーーーーー