は!!なに?
やばい!!
余計な事を口走ってしまうところだった。
岳さんは何故かは分からないけど一人の外出をよく思っていない。
確かに結婚と同時に転勤があり、見知らぬ土地に連れ去られた。連れ去られたのは冗談だけど、見知らぬ土地はあっていて、私が道に迷うとかっての理由らしい。
最近はスマホのアプリが教えてくれるのに。
要するに私の事を妻といるより、妹?うーん子ども扱いをしているって事。

「い、いえ。一人分の夕飯と二人分の夕飯は準備するのが違うので。」

「そういう事か」

ふぅ
危なかった。
ここでばれたら意味がない。
案外、簡単にすり抜けられた!
これならイケるんじゃない?
スリルを感じられて楽しいかも!
サスペンスの世界へって感じかなあ~

「お仕事頑張って下さい。」

「ああ。行ってくる。」

ガチャンとドアが閉まって、やっとほっと一息。
とりあえず、内鍵を閉めるも
ただ、ゆっくりしている暇はない。

「急がなきゃ!!」


8時半の業務開始に間に合う様に慌ただしく家事を終え、待ちわびた場所へ行く。。。
自転車での出勤最高~!
ちょっとだけ変装をして。。。眼鏡だけね。

秘密があるって大変だ。