物事は計画的に。


新幹線や在来線を利用して約二時間半ーー。
徐々に人が減っていき長閑な田園風景や築年数の古い家屋が見えてくる。
ああ、懐かしい風景に心が踊る。
早く電車から降りて外の匂いを感じたい。
最寄り駅までお迎えに行くとの連絡があったそうで、母とお義母さんが一緒に来てくれる事になっている。


「なかなか、帰らせてあげなくてごめんな。
 こんなに期間をあけるつもりはなかったのだが。」

「まあ、色々ありましたからね。」

引っ越し基より、パートの事とか妊娠の事とか。
結婚当初はどうなっちゃうのか不安ばかりだった。
自分の存在価値を考えて辛くなって岳さんに内緒でパートを始めた。
岳さんが知らない女性と話しているところを見かけてショックを受けたり。
帰省するのは四日間だけど話し尽くせるかな?


「色々って?
 あ!例えば椿が僕に内緒でパートしてたとか。か?」

!?
なんですと!?
それは二人だけの秘密にして欲しいところ。

「え?ちょっ、ちょっと待って下さい。
 そっ、その話はママには言わないで欲しいのですが……。
 きっと母の事だから岳さんに迷惑かけて~ってなるので。」

「迷惑掛けたのは事実じゃないのか?
 あはは!ごめん!!
 椿を苛めて楽しんだだけだよ。」

「もお。」
最近、知ったけど岳さんは時々いじわるだ。
でもね。
産科の先生の様に厳しく安心感を持たせないで常に自分の身体を労るようにと教えてくれる私のホームドクターだ。

母がパートの事を知ったら史上最大級の地雷を踏む事になるから何とかばれないようにしなきゃな。