大切に鞄入れて眺めていたら、ボーッとしている様に見えたのかまた一言声を掛けられた。


「じゃあ、母子手帳ケースを忘れるなよ!」

「な!
 大丈夫です!
 ほら、鞄に入っているでしょ!」


全く、いつまでも子ども扱いするんだからと抗議のポーズで鞄の中身を見せ付ける。
"ほらね!ちゃんと入ってるでしょ?"と言うように。
今回の帰省は産科の先生にも相談して決めた。
相変わらずクールでツンデレ?な先生は"帰省?大丈夫でしょう?帰省くらいで流産してしまう場合は胎児に病気があったり…だから…。" 
相変わらず厳しい言葉を掛けられ一切の安心感を持たせない先生は厳しいけど、私は大好きだ。


先生の言葉には重みを感じる。

少しでも期待をさせて思わぬ事態へ巻き込まれないように、先生なりに細心の注意を払っている。


想像したのと全然違う妊娠生活。
不安がないのかって聞かれたら、もちろんある。
けど最強の協力者というかヒーローというか。
誰よりも頼りに出来る旦那様に赤ちゃんを会わせたいし、赤ちゃんにもパパに会わせてあげたい。
その思い、一心でーーーーー。