週明け月曜日のお昼休み。


「菜那、大丈夫?具合悪い?」


箸が進まない私を見かねて佳苗が声を掛けてくれた。


「ちょっと寝不足で」


ここ二日ばかり、芦屋さんとのことばかり考えているせいで、寝つきは悪く、眠りも浅い。

睡眠がきちんと取れていないと体はシャキッとしないし、食欲も落ちるのは分かっているのに。


「今日は朝からなんとなく気だるくて。ごめん」


そう答えながら箸を置くと隣に腰かけている佳苗が背中をさすってくれた。


「保健室行く?」


聞かれて首を横に振る。


「そこまでじゃないから大丈夫。ありがとう」

「寝不足って、なにか悩み事でもあるの?」