「うわぁ!すごい豪華なケーキ。こんなの初めて見た」
フルーツが花のように盛り付けられており、ケーキというよりブーケのようだ。
ふんだんに使われているフルーツが豪華さを際立たせている。
「これ、高いだろうな。で?いったい、誰にもらったんだい?」
向かいの席に腰かけた父に芦屋さんの名前を出した。
芦屋さんことは誕生日当日に出会ったことから、学校に連絡が入ったことまで全て話していたから不思議に思われることはなかった。
「そうか。ありがたいな。でもここまでしてくれるなんて、芦屋くんは菜那のことが好きなのかな?」
「アハハ。そんなはずないよ~」
父の言葉に笑って答える。
「まだ二回しか会ってないし、芸能界には私より可愛くて素敵な子はいくらでもいるんだよ?目の肥えた芦屋さんが私を好きになるはずないって」
言いながら思い出した。
「芦屋さんは友達を探していたみたい。同じ境遇の人と友達になりたいからって言われた」
「あぁ。なるほどな」


