七夕の伝説


翌日。

越水さんには写真がいつ頃、出来上がるのか、出来たら着払いで構わないので送って欲しい旨を、住所を添えてメールで送信した。

でも二日待っても返事が来ない。


「どうしたの?食欲ない?」


箸を持つ手が止まってしまう私に、理絵が声をかけてきた。


「具合悪い?それとも悩み事?」

「うん。ちょっと連絡を待っているんだけど」


どうして返事がないのか気になっていることをふたりに話した。


「芦屋さんからも連絡ないの?」


理絵に聞かれて頷く。

撮影当日は挨拶をしないまま帰ってしまったし、越水さんからの伝言だって伝わっているはずだから何かしら連絡があっても良い気が私も理絵もしているのだ。

それなのにまったく連絡がないなんて、その程度の想いだったのか、それとも芦屋さんや越水さんに何かあったのか。

はたまた私がモデルをした写真に問題が発生したのか。

何にしても音信不通の状態が、気になって、気になって、仕方ない。

結局は待つしかない、という結論に達したのだけれど、答えのない状況はただただもどかしく、どうにもならなかった。

結局、その後も越水さんからは連絡が来ないまま、入院日が来てしまった。