翌日、いつも通り教室に入って女子に囲まれている場所を目指す。
最初から俺の席を空けてくれているところが、この男の可愛いところだと思う。
「おっはー、桜司。ねえ今朝の星座占い見た?さそり座12位。オワタ。今日は何しても上手くいかないんだってえ。この後の授業も大人しくサボって帰ろっかな」
そう言いながら桜司の隣に座ると、桜司は冷めた目でこちらをチラリと見て、退屈そうにまた顔を逸らした。
あ、今日は機嫌がいい。
機嫌が悪い時と、良くも悪くもない時は、朝からうるさい挨拶をする俺を一瞬足りとも見たりしない。ガン無視だ。
さては何かあったな。
絶対透子ちゃん絡み。
「お前、さそり座?」
「はあ?前からそう言ってるじゃん。桜司今まで俺の話聞いてた?」
俺はこんなにも献身的に、桜司と透子ちゃんを応援してるっていうのにさ。
と、昨日の透子ちゃんの肩の温かみを思い出して、俺は振り払うようにいつものように笑う。

