いつものベッドじゃない。
目が覚める前に気付く。地べたで寝たことなんてなかったから、体の節々が痛いし、枕のない場所で寝たせいで首がおかしくなりそう。
なんでこんなことになったんだっけ。考えたいけど頭が痛くてそれを拒否される。寝違えた首を正すように、寝返りを打った。
目が覚めた時、自分の部屋のベッドじゃないことに驚くよりも先に、私は目の前の状況に死ぬほどびっくりして、思わず叫び声を上げそうになる、のを慌てて自制する。
超、至近距離。
そこにはオウくんの美しすぎる、寝顔。
口から心臓が飛び出そうになった。
え、近い、寝顔綺麗すぎる、寝てたら天使みたいに見える、え、なんで隣で寝てるの?昨日はきっとお酒を飲んでそのまま寝ちゃったんだよね、それは分かる、三人とも結局みんな寝ちゃって朝を迎えたのかな、それもまぁ分かる、だけどなんでオウくんが私の目の前に。
朝日が、遊馬くんの家のカーテンに光を差す。
紺色が光に透けて、部屋の中を僅かに照らした。
その僅かな光だけがオウくんを照らして、この世にはこんなにも美しいものがあるのかと思う。まつ毛、長いなあ。鼻筋も通っていて、唇の形もすごく綺麗。
息が出来ない。
この人に、触りたい。

