なんかどこかで見た名前だなあ。
「ここです。入ってください」
「はあ」
そこにいたのは。
「なにこれ……」
チューブにつながれた寝たきりの男女だった。
あたしは言葉に詰まりその場で固まる。
これって。これって。
「カケルの両親です」
(やっぱり白銀の……)
「って、貴方はいったい……?」
「白銀カケルの芸能事務所のマネージャーです」
「……なるほど、で、これはどういうことですか」
「カケルは、両親のために芸能活動をしながらあの学校を卒業しようとしてるんです。だから、貴女にはどうしても協力してほしいのです」
「え……」
(このご両親が何か関係あるの?)
「彼は、入院費を稼ぐために芸能界を続けています」

