「だって、お前苦しそうだっただろう?」
サングラスを拭い、かけなおす白銀はあたしを心配そうに見た。
「!」
「すごくつらそうな顔をしていたから、助けなきゃと思ったんだ」
「白銀……」
「でも。無事に済んでよかったな。本当。お前、オシャレさんだからな。ケガなんかしたら大変だろ」
白銀のほうが、芸能人だからケガなんかしたら大騒動に決まってるのに。何であたしの方を気遣うの?
(こいつ、いいやつかもしれない……ううん。本当はわかってたはずだよ。いい奴だろうなって)
噂でしか悪い評判がなくて。いつだって真面目な顔で授業を受けていたの、あたしは知ってたはずだ。それなのにヤンキーな見た目だからで、あたしは拒絶反応を起こして。
(あたし、最低だ……)
そんなあたしを白銀は助けてくれた……。
「ごめん、白銀」

