「白銀……!?」
(なんで、ここに?)
学ラン姿の白銀はあたしを抱き寄せてヤンキー二人をにらみつけた。
ヤンキー二人が白銀を見て固まる。そして噴き出す。
「なんだよ、このダッセ―ヤンキー」
「化石じゃね」
「あり得るー、タイムスリップですかぁ?」
「離せと言ってるだろ」
「やだね!」
白銀はひたすら睨みつけながらあたしを背中の方へ隠した。
「逃げろ」
ひっそりと白銀はあたしに言った。
「でも」
「オレも、後で巻く」
「だけど」
「逃げろ!」
白銀が叫んだので反射的にあたしは逃げた。
「おい、何カッコつけてんだてめぇ」
「女の子独りに男二人で恥ずかしくないのか」
なんて発言は聞こえたけど。
あたしはがむしゃらに走った。情けなくて、酷く涙が出た。

