「芽以、久しぶり」
「あ、美也子」
「彼、留学したって? 夏休みだけ短期留学」
「うん。英語とか、自力でも学びたいんだって」
「さすが真面目だねえ。テレビが密着取材でしょ? ずっとマスコミがいるから連絡できなくてつらいんじゃないの? 芽以」
「そんな事ないよ。あいつを信じてるから」
「さすがだね。芽以。最近また笑顔が増えて可愛くなったし」
「そうかもね」
「あれ、否定しない?」
「だってあたし、幸せだから」
無邪気にあたしは笑う。
美也子は不意打ちだったのか少し驚いた顔をした。
「でも、いいの? 芽以、あのこと……」
あたしは首を横に振る。

