青春の花は素顔に咲く




 あの日からしばらく時間が過ぎて気が付けば夏休みになった。
 そして、もう夏休みが終わろうとしている。
 今、あたしの傍にカケルはいない。

 あたしは独り、黙々と図書館で自分の勉強に手を付けている。カケルがいなくても、あたしはあたしのことをしていかないといけないから。どんな夢を持っても、その時困らないようにあたしは努力をする。自分が後悔しないために、やれることは全部やるのだ。

 雑誌やテレビにはカケルのニュースが乱舞している。どこでもいつでも、カケルは人気者だから。さすがだなって思いながら、あたしはスマホを見る。連絡はない。でも、それでいいんだ。あたしも連絡はしないから。ただ、信じて待っているだけ。大丈夫、相手はあのカケルだよ。何も心配することはないじゃない。