青春の花は素顔に咲く


「芽以、最高すぎだ」
「ええ……?」

 なにが? 
 足が不思議そうにしているとカケルが歯を見せて笑った。


「オレこそ、お前に釣り合う男で居ないといけなくなるな、きっと」
「そんな!」
「おまえなら天下取れるぞ。何でもな!」
「えー……」

 ずっと顔を上げないカケル。
 だけど声は弾んでいたので、ホッとするあたし。

 風が吹いてあたし達の髪を撫でていく。無言で、あたしはカケルを見つめていた。するとカケルが突然言った。

「オレはお前がいれば最強だしな」
「! カケル……あたしもだよ」
「最強だな、オレ達」
「あはっ。そうだね。最強コンビだ」

 顔を見合わせてから、笑いあうあたし達。
 ……きっとあたし達は、お互いを上に引き上げれる二人だと思った。

 だけど、何でカケルはうつむきがちかなあ。
 あたしは顔を覗き込み、言った。

「顔を上げてよ、カケル」