「…………」
顔を熱くしてあたしは上目遣いでカケルを見た。
「まだ何になりたいかとか自分でもよくわかんないけどさ、あたしも。絶対何かを極めてみせるからさ……それじゃ、ダメかなあ?」
「ダメじゃない! 全然だめじゃない、むしろ嬉しい……芽以の気持ち、最高に嬉しい」
「……カケル」
「そういう頑張り屋なところも、オレがお前の好きな理由だからな」
紅葉色の顔をしてカケルは言った。相変わらずどこか声が震えていて、本気で恥ずかしいのが伝わってくるようだった。やばい。見ているだけであたしまで恥ずかしいじゃん。ひえ。
「カケル!」
崩れ落ちるように、カケルがその場にしゃがみこむのであたしは駆け寄る。
大丈夫かな? と思い顔を近づける。
「お前、反則だろ?」
「え?」
(何が?)
なんかカケルプルプル震えてない? 笑ってる? もしかして。

