青春の花は素顔に咲く


「逃げんなよ」
「なんか言えよー?」
「おーい? ガリ勉ブス?」
「っ……!」

(震えて声が出ない)

 逃げたいのに。どうして。どうして。
 涙目になってるのに、誰も助けてくれない。 

 誰か、誰か。助けてよ……!

 ガタガタ震える身体を動かそうとあげくけど、どうにもならなくて。

「ダッセ、こいつ震えてるぜ」
「マジウケル」

 馬鹿笑いするヤンキー二人。
 あたしをの顔をヤンキーたちは引き寄せる。

「すっげーバサバサのまつげ」
「ケバ」
「や、やめて」
「お、やっとしゃべったじゃん」
「口がきけなくなったのかと思ったわ」
「離して……!」
「やだね」

 その時だった。

「おまえら何してんだ。やめろよ」