*
昔出会った公園に、カケルはいた。
人気のない時間帯と、人目に付きにくい木の陰であたし達は落ち合う。
夕暮れ時で、子供はいない。
今回ばかりはサングラスだけはしていた。長い髪がキラキラ揺れる。
「おまたせ、芽以」
「仕事お疲れ、カケル。最近絶好調じゃん。新曲どこでも流れてるし、大人気じゃん」
本当、歩けばどこかしらの視界にカケルがいるんじゃないってレベル。比喩表現じゃなく、街だと本当にそんな感じ。
「ああ。頑張った甲斐があるな」
「勉強もできてるの?」
「もちろんだ。手を抜くわけにはいかない。芽以と同じ今の高校を卒業するんだからな。ショウも協力してくれてるし、隙間時間は勉強してる」
「……まだ、その気で居てくれるんだ? もっといいとこに引き抜かれそうになってるって来たけど?」
「当然だろう。お前のいない高校なんか、つまらないだろう?」
「カケル……照れるよ」
微笑むカケルを見てほっとするあたし。
よかった、絶縁宣言ではなさそうだ。
カケルは昔を懐かしむように目を細めて公園を眺めていた。
昔出会った公園に、カケルはいた。
人気のない時間帯と、人目に付きにくい木の陰であたし達は落ち合う。
夕暮れ時で、子供はいない。
今回ばかりはサングラスだけはしていた。長い髪がキラキラ揺れる。
「おまたせ、芽以」
「仕事お疲れ、カケル。最近絶好調じゃん。新曲どこでも流れてるし、大人気じゃん」
本当、歩けばどこかしらの視界にカケルがいるんじゃないってレベル。比喩表現じゃなく、街だと本当にそんな感じ。
「ああ。頑張った甲斐があるな」
「勉強もできてるの?」
「もちろんだ。手を抜くわけにはいかない。芽以と同じ今の高校を卒業するんだからな。ショウも協力してくれてるし、隙間時間は勉強してる」
「……まだ、その気で居てくれるんだ? もっといいとこに引き抜かれそうになってるって来たけど?」
「当然だろう。お前のいない高校なんか、つまらないだろう?」
「カケル……照れるよ」
微笑むカケルを見てほっとするあたし。
よかった、絶縁宣言ではなさそうだ。
カケルは昔を懐かしむように目を細めて公園を眺めていた。

