青春の花は素顔に咲く


(あたしも、有名になれば……対等になれるのかな?)

 その方法がいまいちわからないけど。
 何かを一流に極めれば……誰もが文句を言わないあたしになれば。そう考えてしまう。

 妄想ばかりが頭に取りついて、勉強がおろそかになるので困る。

「ああああああああああああああああああああああああーっ」
「芽以、いきなり叫ばないで」
「ごめん、美也子」
「さっきからスマホめちゃくちゃ鳴ってるけど、いいの?」
「え?」

(やばい、気づかなかった……!)

「多分白銀君からじゃないの?」
「あ、本当だ! 何? 放課後にとある場所に来い?」

(なんだろう、急に……胸騒ぎがする。)

 ドキドキする。不安と期待が入り混じる。

 改めて話すような内容ってことは、やっぱり距離を置こうとかそんなのかな。うわあ、やだなぁ。不安度が上がっていく。
 だけど。どんな言葉でもカケルの言葉は受け止めたいから。

 あたしは、その場所に向かうだろう。