青春の花は素顔に咲く


 カケルに会いたい。忙しいのはわかるけど……会いたいよぉ。

 そう思いながらあたしはカケルのワークを作って現実逃避をする。大分
レベルが上がったワークを見て達成感を感じながらあたしは笑う。いいんだ。くっつけなくても。荒野やってそばに居てカケルの役に立てるなら。いいんだ。いいんだ……ってことにしとかないとファンのこの事を考えると……まずいよね。はあ。

 本当は不満しかないけど。カケルはプロのアイドルだから。仕方がないんだよ、うん。

「芽以、何で一人で百面相?」
「そんなことしてないってば」
「えー」

 美也子失礼だぞ。

「最近表情増えたなって思うけどね、芽以」
「そんなあたし無表情だった?」
「表情が硬くて少なかったよ」
「嘘」
「変化に乏しかったけど、最近生き生きした顔をするよなって思うよ、私」
「……へえ」
「無自覚だった?」
「うん」
「それだけ、毎日が楽しいんだろうね」
「それは思う」

 今、あたしは幸せだし。
 毎日が充実はしてる。

 恋愛については別だけどさ。
 両親とはそれなりに割り切りつつうまくイケてるつもりだし。

 お母さんは口出ししなくなったし、お父さんは元気ではいるみたい。おばあちゃんも安定した体調で過ごしている。だけど、気がかりなのは。

 あたしの恋心。同けじめをつければいいのかわからなくて。
 思い悩んではため息をつく日々。、

 好きなんだよね。やっぱり大好きなんだよね。
 だけど。

 この恋心、どうにもできない。消せない、無理。