青春の花は素顔に咲く



「皆さん心配かけてすみません。オレちょっと休みを取りたくて」
「KAKERUさんおかえりなさい! みんな待ってましたよ!」
「……待たせてすみません、もう大丈夫です。アイドルをやめないです。だから、皆さんに歌を持ってきました」
「え? 歌?」
「オレが作詞したんです」
「おおっ、すごいですね」
「題名は 愛 my me 人生」
「……ぶほっ」
「思う存分、聞いてください。新曲です」
「どうしたんです!? 今までと路線違いません!? なんかださ……個性的というか」
「ありのままで居ようかなって」
「ええ……? これが?」
「……はい」

(あーあ、やっぱ笑われてるよ)

 学校のテレビ越しにあたしは苦笑い。やっぱの歌詞のセンスはないよね。
 でもカケルのセンスが古臭いのはわかってた。あのヤンキー君ルックの時点で、そりゃね。昭和の香りビンビンだったし。まあ、それも個性個性。

「以上、KAKERUさんでしたああ」

 キャスターが無理やり誤魔化し笑いで切り上げようとする。
 それをカケルが手で遮る。