青春の花は素顔に咲く


「マジじゃん。 いまだにコスプレ着てんだ? おい、ブース」

(気のせい、気のせい)

 嫌だ嫌だ嫌だ。何でこんな前の学校から遠い場所にこいつらがいるの?
 ありえないんだけど!?

「こっち見ろよ」
「なあー?」

 強引に後ろからあたしをつかまれ、ぐるりと振り向かされる。

「や、久しぶり」
「相変わらずメイクでごまかしてんな」
「まあ素顔はブスだけど」
「言えてるっぷっ」

(…………)

 いかにもなヤンキールックのチャラい二人組。
 こいつらは中学時代の頃の『知り合い』だ。
 忘れもしない。『最悪な』知り合い。

 あたしは速足で逃げようとする。だけど、同じ年の男子の力にはかなわない。