青春の花は素顔に咲く





 それは、ふざけたような歌詞に見えた。

「駄洒落とか、何考えてるのカケル」
「肩の力が抜けるだろ」
「昭和の匂いがする歌詞」
「頭に残るだろ」

 まあ、それはそうだけど。

 あたし達は無邪気に笑う。

「ばかばかしいことも時には必要だろ」
「まあね、そうね」
「それに気づくまでが長かったんだけど」

 あたしもそれは同じだよ、カケル。
 でもそれが、青春っていうのかもしれないね?

 青くて、しょっぱくて甘い青春の味。
 あたし達は損な味のジュースを飲みながら空き教室で騒いでいた。