「ちょうど、墓地に入ってくのが見えたから買いに行った」
「……どうもっす」
「KAKERUが国民的アイドルだから、ボクが頑張れたのはあるからねぇ。いいライバルで、張り合いがあるし……まあ、何でか休止中だけどね。今」
「……それは」
カケルはバツの悪そうな顔をする。
「戻ってきてよ。味気ないんだよね、今の芸能界。ボクがナンバーワンで、ライバル不在で」
「生徒会長……じゃねぇな、ショウ……」
「まあ、ボクがずば抜けてるのは前からだけどさー。カッコいいもん僕の顔は治安が良い」
そう言って生徒会長はにっこり微笑む。
思わず吹き出すあたし。治安って。
「皆も待ってる。KAKERUのいる芸能界を。日常を。求めて待ってるよ」
「……ショウ」
「君が思ってる以上に、君は大きな太陽なんだよ。KAKERU」
「…………」
「ま。お邪魔虫は去るけどね。じゃあね。また」
「はい」
カケルは素直にそう言って頭を下げた。生徒会長はヒラヒラ手を振って消えていく。
そして、カケルはため息。

