青春の花は素顔に咲く


「いや、なんか一周回ってこれどうにか納めないと……芽以も困るじゃん……」
「なるほど。さすがわが親友」
「まあ何となくそんな気はしてたんだけどね」
「マジで」
「でもそんなわけないって思ってたよ」
「まあ、そうなるよね。美也子ファンだし」

(本当はもう一人アイドルが学校にいるなんて、言えない……)

 生徒会長もアイドルだなんて知ったら、この学校は色々やばくなる。

 ファンが押し寄せてきそう……。

「おい、KAKERU」
「きゃあああああああああああああああああああああ!? なんでショウ!?」

(えええええ!? ここで素顔で登場!?)

 なんで!? ここで!? 生徒会長!?
 あたふたするあたしを無視して生徒会長ことショウはカケルに詰め寄っていく。

 カケルはポカンとしているが、周りは発狂してるし意味わからない。
 なんだこの異常な空間。

 黄色い悲鳴があちらこちらに響く。
 男子は白い目でそんな女子達を見る。

「静かにしてー!」

 あたしは思わず叫んだ。

「芽以」
「……芽以ちゃん」

 そこで、二人ともあたしを名指しするのやめてくれるかな!?

 アイドル二人があたしをガン見する。
 当然皆もあたしをガン見する。やばい逃げたい隠れたい。やばいやばいやばい。