青春の花は素顔に咲く


「嘘、ヤンキー君の正体がKAKERU!?」
「ありえない、でもよく考えたら同じ髪色で同じ声!」
「なんで気づかなかったの!? うちら」

(落ち着いてほしい。気持ちはわかるけど)

 そんな華夏、涼しい顔であたしの方へ向かってくるカケルもどうなの。さすが慣れてるっていうか、動じないな。

「もう……大胆にもほどがあるよ、カケル」

 苦笑いを浮かべるあたし。

「別に、もう偽らなくてもいいだろ」
「まあ、そうかもね。ずっと偽物の自分でいるのもしんどいし」

(芸能人、やめるんだもんね)

 なら、も変装は必要ないよね。
 きっと本当は、ずっとこうしたかったんだろうな、カケルも。
 なんだかあたしの気持ちは残念で切ないけどさ。
 本人が決めたことだから、仕方がないよね。うんうん。

「皆には、ビックリさせてすまない。黙っていてごめん」
「きゃあああああああああああああああああ! かっこいい」
「やっぱり美しい」

 相変わらずなクラスメイトたち。

「……皆落ち着こうか」

 そんな中、美也子が前に出て言った。

「美也子、あんたは意外と冷静ね」

 皆をなだめに入った美也子。意外だ。